4月19日に故郷の奈良に戻り、母校の同窓会に出席しました。コロナの影響で2年遅れの開催となった高校時代の還暦同窓会で、およそ200人が参加。約44年ぶりの再会を祝いました。この年齢になると訃報もぼちぼち出始め、元気で会えるだけでほんとうにおめでたいのです。

さらにありがたいことに私はご婦人方から、「男性陣でもっとも変わっていないナンバーワン」と言われ、少し舞い上がってしまったのですが・・・・・・逆に思わぬ事故にもあいました。
女性陣の顔が識別できなかったのです笑。品よく年齢を重ねた方は面影が残っているのでわかりやすいのですが、容姿が著しく変わった方、どっかのクリニックで無理に工夫を凝らし過ぎた方――はわかりません!
名札をこそっとみて私が「ええー!マジ?」と声を張り上げると「アキカズくん、私はあなたのことすぐにわかったよ。あんたは私のこと今の今までわからんかったの!?失礼よ~?」と厳しく詰め寄られる場面が何度もあって窮してしまいました。
男性陣も白髪一色に変わったり、スキンヘッドになったりした輩もいて2時間経過してやっと名前が判明したとか、そんなのばっかりでした。
とまあ、にぎやかで楽しいイベントではあったのですが、さて話題にのぼったのが、やはりというべきか自宅の相続をどうするかでした。というのも私が昨年、実家を売却し、いまはもう他人の家が建っていたからです。実家は50年以上前から県道沿いに建っていて旧友の多くが知っていたので「おまえの家が消えたぞ!なぜ?」という流れになったのです。
母親が亡くなり、空き家になった実家は重い荷物です。固定資産税はもちろん不慮の事故に備えて火災保険も掛け続ける必要があります。保険料はひとが住んでいないと高くなります。最悪のシナリオは他人にケガを負わせる事故です。古い家屋なので耐震設計がされていませんし、台風で屋根瓦が飛び、他人にケガを負わせると所有者が賠償責任を負うことになります。こうした事態を考えるとまさに「負動産」。だから空き家は少しでも早く処分すべきなのです。
相続の出口での問題を考える前に入口の問題も立ちはだかります。実家を相続するのかどうか、ということですね。旧友の多くは遺産分割で気を遣ったり、揉めたりして苦労したという人間が目立ちました。兄弟姉妹がいないと楽ですが、いる場合は親の面倒を誰が主体だったかあたりが基準になります。まあとにかく「争族」の火種になりやすい問題です。
私の場合、もっと大きな問題がありました。母親が施設に入居する間際に、土地が母親名義、家屋は父親名義になっていたことが判明したからです。父親は20年以上前に他界しており、母親に名義を寄せておかないと遺産分割すら調いません。このため、東京―奈良を何度も往復して戸籍や書類を取り寄せるなどほんとうに面倒な作業をこなしました。
翻って、みなさんが所有する投資不動産はあらゆる意味で最高の「富動産」です。所在の知れた物件なので法律上の瑕疵もありませんし、収益性の高い専用物件なので売りたいときに売れるし、値段も下げる必要がありません。借金してでも持つべき不動産といえるでしょう。
ちなみに私は実家を売却した資金の一部を、投資不動産ローンの返済原資に充当しました。借金が減ったとたん金利が上がり始めたので僥倖でしたが、やはりこういう一連の対処にはリテラシーと行動力が求められます。勉強し、動くひとは必ず救われ、運用の勝者になると思います。
【参考記事】https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB052VM0V00C25A6000000/
著者・監修者プロフィール

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日本経済新聞社 コンテンツプロデューサ-兼アセットリード物件オーナー
●1989 年入社、証券部配属。東証や日銀、NY駐在など主に金融・資本市場担当。
BSテレビ東京「日経モーニングプラスFT」、日経CNBC「昼エクスプレス」コメンテーター
テレビ解説のほか日経電子版開発、コラム執筆など「話す」「創る」「書く」の三刀流をこなす。
CFP®、1種証券外務員、シニアプライベートバンカー、宅地建物取引士。
●奈良出身。趣味は世界遺産巡り(現在43カ国・地域歴訪)、大型バイク、ドローン、ゲーム、競馬
●最新刊「50 代から輝く!『幸福寿命』を延ばすマネーの新常識」(日経出版社)など著書多数。




