「お金の話ばっかりしちゃダメですか?」#マネバナ
今回のマネバナは「お金の時間軸」の話です。ここでは「お金の色分け」の中の『備える』を「短期」「中期」「長期」の3つの時間軸に分けて考える方法について説明します。
お金は、必要な時期に必要な金額をきちんと準備する必要があります。目的が決まっていて、必ず必要なお金は『安全性』を重視する必要がありますし、当面使う予定のないお金であれば『収益性』を考えることが出来ます。お金を時間軸別にきちんと整理することで、金融商品をうまく使い分け、効率良く、賢く備えることが出来るのです。
①短期(1年以内)
「短期」の備えは、日常生活におけるちょっとしたトラブルや予期せぬ出費に備えるものです。具体的には、以下のようなものが挙げられます。
【生活費予備資金】
3~6ヶ月の生活費を目安に貯蓄しておきます。
【緊急資金】
病気やケガ、失業など、突然の収入減少に備える資金です。
【自動車保険・火災保険などの保険料】
万が一の事故や災害に備えて、保険に加入しておきます。
これらの資金は、すぐに取り出せる『流動性』を重視した「預貯金」がおすすめです。「定期預金」や「保険」の中には短期で満期を迎える商品もあるので、解約できるタイミングを見極めることで活用が可能ですが、途中で解約すると元本割れリスクがある商品もあるので、しっかりと確認が必要です。
②中期(1年~10年)
「中期」の備えは、短期よりも大きな出費やライフイベントに備えるものです。具体的には、以下のようなものが挙げられます。
【結婚資金】
結婚式や新生活のための資金を準備しておきます。
【教育資金】
子供の教育費を準備しておきます。
【住宅購入資金】
マイホーム購入のための頭金や諸費用を準備しておきます。
これらの資金は、ある程度備える時間があるため、『短期』よりも『収益性』が期待できる商品の活用が可能ですが、決まった時期に決まった金額が必ず必要なため、より『安全性』を重視します。
『定期預金』や『保険』『公社債』は比較的中期的な期間設定の商品が多いです。満期日まで保有することで利益が発生するこのような商品がおすすめです。
③長期(10年以上)
「長期」の備えは、老後の生活資金や相続税対策などを目的としたものです。具体的には、以下のようなものが挙げられます。
【老後資金】
公的年金だけでは不足する生活費を補うための資金を準備しておきます。
【相続税対策】
相続税を軽減するための資金を準備しておきます。
これらの資金は、時間を味方につけて備えることが可能なため、『ドルコスト平均法』を活用した『積立投資』がおすすめです。今話題の『NISA』を活用して『株式』や『投資信託』を運用することで税制優遇分の収益も期待できます。また『不動産投資』も長期運用に適しています。『収益性』を期待する分、リスクを伴うことから、当面使う予定がない資金や、じっくりと時間をかけることが出来る資金をこのような商品に充てることで、効率よく備えます。
まとめ
「備える」は、短期、中期、長期の3つの視点で計画的に最適な金融商品を活用し、効率的に備えることで、将来の不安を軽減し、より安心した生活を送ることができます。
自分のライフプランに合わせて、それぞれの目的に合った資金を準備しておきましょう。
著者・監修者プロフィール
- とある企業に勤めるサラリーマンで浪費家の妻と娘を支えるしっかり者。一見厳しそうだが大好きな娘と妻には非常に甘い。ママにどんどん似ていくアセリーナを心配しており、お金について勉強させたいと思っている。
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