ライブで生解説! 3月19日、久しぶりに「大仕事」(“大仕事”の意味はのちほど)に臨みました。日銀金融政策決定会合終了後の植田和男・日銀総裁の会見解説です。Youtubeで中継配信しながら発言のポイントや趣旨を解説するおそらく報道番組系ではもっともハードルの高い内容でした。
一般にはほぼ縁のない、関心もないテーマですが、財務省や金融庁、メガバンクなどの日本の金融行政を牛耳る関係者やシンクタンク・機関投資家など市場関係者は固唾を飲んで見守る超重要イベントなのです。
レギュラーで出ていただいている野村総合研究所の石川純子氏が解説者、私はMCに回りました。
前回1月会合と変わらず、政策金利は据え置きになりましたが、この間、①衆院選で自民の歴史的大勝、②イラン紛争勃発・原油価格急騰、③春闘、満額回答――などなど相当数のリスク要因が重なっただけに大注目の会見となりました。
総裁発言でもっとも重要と感じたのはやはり「上にも下にもブレる」(植田総裁)ということ。要するにスタグフレーションですね。通常の景気・物価サイクルとは異なる動き方にならないか、中央銀として注視することを強調された点です。
私はマーケット解説が専門で総裁会見は初めてでした。総裁のアタマには国内外のマクロ・ミクロ経済のすべてが詰まっているし、石川さんもすべてが入っている専門家なのでさすがに緊張しました。場当たり的な対応で間に合うマーケットと違い、いい加減なやり取りやツッコミ、相槌ではリテラシーの低さを見透かされるのでしっかりした予習が必須です。しかも1時間半という長丁場で10~20分のマーケット解説とは大違い。まあしかし、なんとかツボを外さずに会見中継を無事乗り切りました。
辛い予習!のせいもあって、おかげさまで日本の景気・金融の全体像がもう一度頭の中に整理されました。しばらくなんでも解説できそうです笑
さて、ここから本題。そもそもなぜこんな目に遭ったかって?
ちょっとしたトラブルでMCに穴が開き、「田中さんしかいない。出てくんない?」と10日ほど前に突然依頼を打診されたのです!
「いや……マーケットなら株から金利、外為ぜんぶやるけど、日銀会見はやったことないし・・・」とぶつぶつ抵抗していると、なぜかもう用意された台本を渡され、役員から「田中さん、ありがとうございます!」と私が出演することが既成事実化されていました泣
まあ、私がうろうろする職場は入社以来こんなものなのです。
しかしながら、私が抵抗した真の理由はじつは全然違っていまして。。。。なんと!オンエア19日の前日18日まで台北にいたのでした~。
どこかの国に侵略されたらたまらん、ということで3カ月以上前に予約。なんと39年ぶりの「ぼっち」旅行を決行したのです(「台湾なんか散歩でしょ。独りで行ってきな」とカミさんから突き放されたためやむを得ず)

というわけで、「千と千尋の神隠し」湯屋のモチーフともされる九分(写真)や天燈揚げで有名な十分、高層ビル台北101(写真)など月並みに台湾の観光名所を3日間ほど堪能してまいりました。
しかし、帰国後すぐ翌日にやったことのない大仕事が待ち受けています。それを考えると、九分の湯屋では湯婆婆ではなく、植田総裁の気難しい顔が浮かんできて、心の底からぼっち旅行を楽しめませんでした。
冒頭、大仕事と申したのは事程左様にほぼ準備の時間もなく、やっつけで対応することでより負担が増したという意味なのですよ。
こういうのはやっぱり良くないですね。ぜひ、みなさまに置かれましては反面教師として、遊ぶときは仕事をすっかり忘れて心から遊ぶという気持ちを大切にしていただきたいものです。
なんだか支離滅裂な内容になり申し訳なかったのですが、近況報告でした~。
【参考記事】https://www.nikkei-cnbc.co.jp/information/3348249
著者・監修者プロフィール

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日本経済新聞社 コンテンツプロデューサ-兼アセットリード物件オーナー
●1989 年入社、証券部配属。東証や日銀、NY駐在など主に金融・資本市場担当。
BSテレビ東京「日経モーニングプラスFT」、日経CNBC「昼エクスプレス」コメンテーター
テレビ解説のほか日経電子版開発、コラム執筆など「話す」「創る」「書く」の三刀流をこなす。
CFP®、1種証券外務員、シニアプライベートバンカー、宅地建物取引士。
●奈良出身。趣味は世界遺産巡り(現在43カ国・地域歴訪)、大型バイク、ドローン、ゲーム、競馬
●最新刊「50 代から輝く!『幸福寿命』を延ばすマネーの新常識」(日経出版社)など著書多数。




