不動産投資スタートが、老後を本気で考えるきっかけになる理由

不動産投資スタートが、老後を本気で考えるきっかけになる理由不動産投資

貯蓄や資産形成にまだ本気になれない……老後がはるか先の20代・30代の中には、このような感覚の方も大勢いるでしょう。そんな方々が老後をリアルに意識するきっかけの一つになるのが不動産投資です。20代・30代の資産形成の状況を確認しながら、なぜ不動産投資が人生設計に役立つのかを考えます。

資産形成に本気になれない20代・30代の割合は?

貯蓄や資産形成に早く着手するほど、老後の計画が立てやすくなる……このことを頭でわかっていても、実際にはなかなか取り組めない20代・30代の方も多いのではないでしょうか。とくに、単身者の方は将来をリアルにイメージしにくいかもしれません。金融広報中央委員会が実施した調査は、この現実を浮き彫りにするものです。

家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]」によれば、預貯金を含む金融商品を保有していないと回答した20代は6.5%、30代が6.9%でした。しかし、大半の方がなんらかの金融商品を保有しています。では、この金融資産を保有する20代・30代の単身者が「どれくらいの額金融商品を有しているのか」を見ていくと、平均保有額は次の通りです。

● 20歳代 平均額239万円(参照:中央値85万円)
● 30歳代 平均額533万円(参照:中央値250万円)

平均額だけを見ると、「意外に多くの金融資産を保有している」と感じる方もいるかもしれません。しかし、具体的な保有額を見てみると100万円未満という方が20代は49.6%、30代は28.9%もいるのです。このデータから、資産形成に力を入れている方とそうでない方が二極化していることがよくわかります。

高所得者イコール貯蓄・資産が多いわけではない

同調査でさらに興味深いのは、高所得者でも金融商品100万円未満の方がかなりの割合いることです。

[年収別 金融資産の保有額100万円未満の割合]
● 年収750万~1,000万円未満:7.1%
● 年収1,000万~1,200万円未満:15.4%
● 年収1,200万円以上:20%

上記の結果より、「高収入=貯蓄・資産が多いわけではない」ということがよくわかります。端的に言えば、資産形成が苦手な層が数多くいるということです。老後準備の重要さは大半の方がよく認識はしているかもしれません。それでも、資産形 成になかなか本気になれないのは自分の老後をリアルにイメージしづらいからでしょう。

数年後くらいはイメージできても、数十年、それ以上先のことが描けないのは当然です。だからといって現状を放置すると、間違いなく余力のない老後が待っています。資産形成に本気になるターニングポイントはさまざまだと思いますが、不動産投資(マンション経営)がそのきっかけになったという方も多いです。

不動産投資の中身はそのまま老後の設計につながる

不動産投資のことを学ぶと目的は短期の儲けではなく、長期の資産形成ということがわかります。そして、長期の資産形成という部分を突き詰めていくと、次のような課題が出てきます。

● リタイヤ(退職)の年齢を何歳くらいにすべきか?
● 老後に不自由なく暮らすには資産がどれくらい必要か?

この課題を考えていくことで、不動産投資の経営規模や返済期間などが決まってくるわけです。つまり、不動産投資の中身を考えることは、そのまま老後の設計につながるのです。あわせて、不動産投資は節税効果もあるため、貯蓄や金融商品の保有額を増やしやすくなります。

さまざまな選択から自分に合う資産形成スタイルを

ここでは、不動産投資にフォーカスしましたが、現時点で金融商品の保有額が少ない方は、なんらかのきっかけが必要なことは間違いありません。資産形成には、投資信託・上場株・現物資産の購入などさまざまな選択があります。これらを勉強したり、試してみたりすることで自分自身にフィットした資産形成のスタイルを早く見つけることが大切です。

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アセットONLINE編集部
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