2019.11.5
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ストレスフルなビジネスパーソンに効く 禅語5選

(写真=fizkes/Shutterstock.com)
(写真=fizkes/Shutterstock.com)
「多忙」とは、多くのことで心をなくすという意味です。特にビジネスパーソンは、営業開拓のノルマ、組織改革、新規事業計画の策定、コンプライアンスへの対応、さらには新たなテクノロジーへのキャッチアップなど、いくら時間があっても足りないと感じる人が多いのではないでしょうか。そのような状態だと自分の立ち位置を見失い、「自分は今、何をやっているのだろう」といった、われをなくす状態に陥りがちです。

そんなときに禅の考え方はとても役立ちます。「禅」という字は、「しめすへん+単」という構成になっており「物事を単純に示す」ということです。禅が日本に伝来したのは鎌倉時代から室町時代といわれています。武士が政権を取っていた時代において当時の武士たちもさまざまなストレスにさらされていたのかもしれません。そのような状態から少し身を脱し、客観的に自分を見つめることはとても大事です。

禅の思想から生まれた「禅語」は現代のストレスフルな時代にも役立つかもしれません。そんな「禅語」を5つほど選んでみました。

・1 喝(かつ)
・2 調身、調息、調心(ちょうしん、ちょうそく、ちょうしん)
・3 方便(ほうべん)
・4 遠観山里色(とおくさんりのしきをみる)
・5 悟無好悪(さとればこうおなし)

1 喝(かつ)

禅語の世界における喝は師匠が弟子の心の迷いを断ち切る際のかけ声として使われています。

例えば仕事における、つらい事の一つは周囲から無理難題を押し付けられるときではないでしょうか。そんなとき、できないものはできない、「No」と言えれば、そのプレッシャーをはねのけられます。「No」といえないのは、「そういうことで自分が嫌われるのではないか」「できないやつと思われるのではないか」という自分に対する迷いがあるのです。そんなときは、喝という言葉を思い出し迷いを断ち切ってみましょう。

2 調身、調息、調心(ちょうしん、ちょうそく、ちょうしん)

「調身、調息、調心」は、現代のマインドフルネスに通じるものです。「何にもやる気が起きない」「自分の気持ちがコントロールできず、イライラしてしまう」といったときにこの言葉を思い出してみましょう。

「身体、息、心を調える」という中で特に大切なのは、息を調えること。呼吸を調えることで、ひいては心と身体も調えられるのです。日常生活において自分の呼吸を意識して行っている人は少ないでしょうが、意図的に息に意識を向けます。大体の人は、呼吸が浅くなりがちです。息を大きくゆっくりと鼻から吸い込み、肺の中の空気を吐き切ることを意図的に繰り返します。Apple Watchにも一定の時間ごとに調息する機能が付いているので、試してみても良いでしょう。

3 方便(ほうべん)

方便と聞くと、「嘘も方便」という使い方しか知らない人も多いかもしれません。しかし本来の方便の意味は、正しいことへ近づくための手法のことを指します。

「会社を休みたい」「やめたい」などと感じることは、長いサラリーマン生活の中において何度もあるかもしれません。そんなとき、「体調不良でお休みします」と伝えても構わないのです。「自分では逃げているようで許せない」と思っても、決してそんなことありません。1日ぐらいストレスフルな環境から逃避しても、まったく問題ないのです。

また「今置かれている環境が自分の人生のすべてではない」ということに気づくことも大切。人は追い詰められて余裕がなくなると「自分にはこれしか道がない」と自らを追い詰めてしまいがちです。そんな環境から、一時的に逃避するときに「方便」を思い出しましょう。

4 遠観山里色(とおくさんりのしきをみる)

遠観山里色の意味は「ものごとは一歩引いて観察することで本質が見えてくる」ということです。会社にはミッション、ビジョン、バリューといった社員全体が目指すべき目標があります。それを設定する理由は、チームとそれを構成するメンバーがばらばらに動くと最終的には同じベクトルに向かいません。組織のトップはこちらに向かいたいのに、下のメンバーは違う方向に向かおうとしていては、組織としての体をなしていないことになります。

特に現場では、目の前の事象を処理することに追われて、つい本来の目標をおろそかにしてしまいがちです。緊急かつ重要な事柄だけを処理するだけで手一杯になってしまう可能性があります。そんなときこそ、あえて視点を広げてものごとを俯瞰してみるという行動が必要です。

5 悟無好悪(さとればこうおなし)

悟無好悪は、「とらわれのない目でものごとをみる」ということです。目の前のことを否定や批判するばかりでなく、あるがまま受け止めてしまうことで好き嫌いという価値観で心を乱されなくなります。

職場で気にいらない人、どうしてもそりの合わない人などは少なからずいるのではないでしょうか。その人のために自分の感情がかき乱されること自体、腹立たしいことはありません。しかし怒りなどの感情をいったんわきに置いて客観的に相手を観察することも大切です。よく「気に食わない人にも良い点はある」といわれます。しかし人間は、そこまで簡単に達観できません。嫌いな人はどこまで行っても嫌いなのです。すべてではなく嫌いな一面をあるがまま受け止めてしまえば、決して交わることはできないと思った人が、かえって気にならなくなる可能性もあります。

「あいつ、またあんなこと言っている」と感じるのは、人として当たり前のことです。その感情を無理にどけようとせず、「そっと脇に置く」ということが大切になります。そっと脇に置くイメージで対処するときに、悟無好悪を思い出してみてはいかがでしょうか。


仕事でストレスフルな状態に陥りそうなときは、これらの5つの禅語を思い返してみてはいかがでしょうか。少しでもストレスが解消できれば、毎日の生活がよりいっそう張りのあるものとなるでしょう。

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