2018.10.30
マーケット情報

東京中心部の再開発は、街にどんな変化をもたらすか

(写真=yoshi0511/Shutterstock.com)
(写真=yoshi0511/Shutterstock.com)
不動産投資に関する情報は、ネット上にあふれています。それを全部見ていくことは不可能ですし、それらの情報に惑わされて判断を誤るケース、または情報過多により、決断できない状態に陥ることもあるかもしれません。今回は、不動産投資と密接な関係を持つであろう、東京中心部で計画されている大規模再開発の一部をご紹介します。オリンピック以降も続く都心部の再開発により、ますます東京の都市としての価値は上がっていくでしょう。

地域、竣工時期(予定)、概要、開発面積、事業費(億円)、主な事業主体の順

1.日本橋高島屋周辺 
2018年/高島屋日本橋店周辺に新たな商業施設、観光案内所、展示施設など/2.6ヘクタール/1,609億円/三井不動産

重要文化財でもあった、旧日本橋高島屋本館を中心にA街区の太陽生命日本橋ビル、C街区の複合ビル日本橋高島屋三井ビルが併設しています。日本橋では、「残しながら、よみがえらせながら、創っていく」といったものがコンセプトです。三井不動産が中心となってコレド日本橋、コレド室町なども再開発し、その一環として日本橋2丁目再開発を施工しています。

2.大崎駅周辺 大崎ガーデンシティー
2018年/JR山手線大崎駅周辺、地上24階建てオフィスビルと22階建てマンション(423戸)/3.9ヘクタール/1,319億円/住友不動産

2018年10月竣工。消防車の通行も困難だった木造住宅密集地域が総延べ床面積22万平方メートルのオフィスビルとタワーマンションに変わりました。駅北口側の大崎ゲートシティとともに、駅前の複合施設がさらに南側へ広がっていきます。

3.虎ノ門新駅周辺 虎ノ門ヒルズ周辺
2019年12月以降順次/虎ノ門新駅(仮称)周辺にオフィス・ホテル・住宅などタワー棟3棟、3.1万/4,000億円/森ビル

マッカーサー道路と名付けられた環状2号道路上に2014年に完成した虎ノ門ヒルズを拠点に再開発が進むのが虎ノ門エリアです。東京メトロ日比谷線の「霞が関―神谷町間」に新駅が2020年に完成予定であり、さらに東京オリンピック・パラリンピックに向けてBRT(バス高速輸送システム)のターミナル建設なども計画されて、交通インフラの拠点となる予定。

虎ノ門ヒルズの北側に建設中の「虎ノ門ヒルズビジネスタワー(仮称)」が2019年12月完成予定です。さらに、虎ノ門ヒルズの南側に「虎ノ門ヒルズレジデンシャルタワー(仮称)」が2021年の完成を目指しています。

4.大手町1丁目地区再開発
2020年/大手町1丁目三井物産本社ビルを建て替え、A棟B棟のオフィスビルを中心とした、大規模複合計画/2.0ヘクタール/非公表/三井物産・三井不動産 

大手町1丁目2番地地区で推進中の三井物産本社ビルを取り壊し、延床面積約36万平方メートルのビル建設を予定しています。最先端の機能を備えたオフィスや、ビジネス・エンターテイメント両方に使用できる多目的ホール、国内最高級のラグジュアリーホテルであるフォーシーズンズ・ホテルズ・アンドリゾーツが2020年に開業予定です。

5.渋谷桜丘地区再開発
2023年/渋谷桜丘エリアに起業支援施設、教会。オフィス・住宅・商業施設などを建設/2.6ヘクタール/1,973億円/東急不動産

100年に1度と呼ばれるくらい、大変貌を遂げているのが渋谷駅周辺です。現在はいたるところで工事が行われおり、駅周辺はまさにカオス状態です。渋谷駅南西部に広がる2.6ヘクタールが再開発計画となっています。先行して進む駅周辺の再開発計画と連携しながら、立体的な歩行者動線の整備と同時に都市計画道路や地下車路ネットワークを整備し、分断されていた地区をつないでいきます。

ここにあげた再開発は、ほんの一例であり、東京中心部では至るところで槌音が響いています。また、地下鉄の路線網が拡充されているにもかかわらず、朝晩の混雑緩和は一向に進まない状況からも、東京圏の人口が増加していることを肌で感じるのではないでしょうか。都市機能が発達すると会社や人は更に都市に集まってきます。今後も東京一極集中がますます進み、特に地方との格差が広がる一方という見方もできるでしょう。

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