2019.4.8
資産運用

50~60代前半の資産保有層にぴったりな金融資産の増やし方

(写真=goodluz/Shutterstock.com)
(写真=goodluz/Shutterstock.com)
前回のコラムでは30~40歳代のための資産運用の考え方をお伝えしました。今回は50~60代前半の人のための金融資産の増やし方というテーマです。

50代を過ぎるころには、ある程度の資産が貯まっている人も多いでしょう。その段階に入ったら、今までとは異なる資産運用の方法を考えてみることをお勧めします。以下で、その方法を具体的にお伝えしていきましょう。

50歳代の資産運用の考え方

50歳以降は、そろそろ退職が現実味を帯びてくる時期でもあります。そこで資産運用も、①今まで貯めたお金と②これから貯めるお金に分けて考える必要があります。

①今まで貯めたお金

今まで貯めたお金は、まず当面の生活費として、3~6か月分程度の生活費を流動資産として銀行の普通預貯金へ、さらに同程度の金額を安全性資金として個人向け国債などに入れます。

個人向け国債は、元本割れがない、毎月発行される、1万円から購入できる、年率0.05%の最低金利が保証される、必要な時は中途換金して1万円から引き出せるなどの商品特性があります。購入できる金融機関は、銀行窓口、ゆうちょ銀行、証券会社です。ネット系の証券会社でも扱っており、場合によってはキャッシュバックキャンペーンなどもありますので、それを狙って購入するのもいいでしょう。

残りは分散投資を基本として、少しでも利率の高い商品を選択し、積極的に運用していきます。コストを考えると、ETFを使いながら分散投資を行うか、最近注目されているロボアドバイザーを使った海外ETF投資がお勧めです。これらは、ほとんど手間をかけずに分散投資ができます。また投資信託は、バランス型を選ぶことで分散投資ができます。

住宅ローンを返済中の場合、運用商品を取り崩して少しずつ繰り上げ返済に充てていきましょう。定年前までに完済できれば、その後の大きな住宅資金を気にすることなく生活できます。

また、資産運用に興味があり、住宅ローンの借入金利よりも高いパフォーマンスで運用できる自信のある人は、繰り上げ返済の方法を期間短縮型にせず、返済額軽減型にし、軽くなった分を運用に回す方法もあります。

②これから貯める分

これから貯める分については、価格のブレの少ない=リスクの少ない債券の割合を多めにしながら、ドルコスト平均法で毎月積み立てを行うのがお勧めです、ここでもETFなどの低コスト商品を中心に、目標収益を3~5%に置きながらバランスよく貯めていきましょう。

個人型確定拠出年金(iDeCo)に加入している人は、税制上のメリットがあるので、できるだけ継続しましょう。55歳くらいまでの人であれば、受け取れる年数は開始時期によって異なりますが、iDeCoに新規加入することを検討してもいいでしょう。

50歳代の運用の仕方をお伝えしましたが、根本の考え方は、退職まで資産を複利効果によって雪だるま式に増やすことに集中することです。自分自身もラストスパートをかけながら、お金にも働いてもらうことが大切です。

資産運用の基本は、いつの時代も「長期」「分散」「積立」です。これは資産運用の王道なので、常に心にとめておいてください。

60歳前半の資産運用の考え方

60代に入ると、定年退職が視野に入ってきます。しかし近年は、セカンドキャリアを自ら開拓しながら、働き続ける人が増えています。労働収入を継続的に得ることで、老後資金の準備が少なくて済みます。

また、働くことが自分自身の生きがいになっていきます。今まで勤めてきた会社で同じ仕事を続けるのも一つですが、あえて自分の好きなことでお金を得ることにチャレンジするのも、セカンドキャリアの醍醐味です。

さらに、少しでも長く働くことにより、資産の取り崩しを遅らせることができます。平均寿命が長くなることは、残念ながら老後資金にはマイナスに働きます。これらを踏まえて、60代の生き方を考える必要があります。

これからの時代 運用スキルは必須のテクニック

資産運用は、そんなに難しくありません。特に資産を守るべき世代である50~60代の人にとっても、資産運用のスキルは必須と言えるでしょう。現代では、インターネットを使えば容易に情報を得られます。運用を始めるのは「もう少し勉強してから」ではなく、今から少額でも始めてみてはいかがでしょうか。少額でも、自己資金を運用することでスキルが早く身につきますし、「時間を味方につける」ことにもなります。

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