2019.2.15
資産運用

ベンチャー企業に個人で投資する方法 「ハイリターン×エンジェル税制」のメリット

(写真=violetkaipa/Shutterstock.com)
(写真=violetkaipa/Shutterstock.com)
エンジェル投資家とは、ベンチャー企業の株式や転換社債を取得する投資家のことです。国内でも、マッチングサービスや税制面の充実によって、個人の投資家がベンチャー企業を支援しやすい環境が整いつつあります。将来のハイリターンの可能性を秘めたベンチャー投資の仕組みを紹介します。

ベンチャー投資をする「エンジェル投資家」という選択

資産運用のセオリーは、いくつかの運用先に分散投資すること。主な運用先には、上場株式、投資信託、不動産投資などがあります。このように市場が成熟、整備され、リスクが限定された投資先を主体にするのが基本ですが、リターンを高めるために余力資金をハイリスクな投資(投機)に振り向けるという考え方もあります。ハイリスクな選択としては、レバレッジを高めた先物取引やFXなどがあります。

しかし、レバレッジ取引により大きな損害をこうむる可能性も否めません。2017~2018年というタイミングなら、仮想通貨やFXもハイリスク投機の代表でしたが、ボラティリティが非常に高く、大きな損失を出し、市場から退場する方も続出しました。そんな中、新たなハイリスクな投資先として注目されはじめているのが、非上場ベンチャー企業への投資です。これはスタートアップ企業の株式や転換社債を、エンジェルといわれる個人投資家が取得するものです。

投資先のベンチャー企業が成長して株の価値が高まったときには、ハイリターンが期待できます。エンジェル投資家で有名なのは、初期のUber(ウーバー)に投資をして、1,000万円で100億円のリターンを得たといわれるジェイソン・カラカニスです。ここまでいかなくても、他の投資方法では考えられないハイリターンが得られる可能性はあります。

一般の個人投資家でも数十万単位でベンチャー投資が可能

読者の中には、「ベンチャー企業の株式を一般投資家が取得するのは難しいのでは?」と感じる方もいるかもしれません。たしかに、以前のベンチャー投資は一部の富裕層だけを対象にしたクローズな世界でした。しかし、最近はベンチャー企業とのマッチングサービスが増え、一般の個人投資家でもベンチャー投資がしやすい環境が整いつつあります。ベンチャー企業とエンジェル投資家をマッチングさせる主なサービスには次のものがあります。

ファンディーノ
コーポレートエンジェル
グッドエンジェル
エンジェルポート

上記のうち、ファンディーノ(FUNDINNO)は、日本初の株式投資型クラウドファンディングということでとくに注目されています。これはその名の通り、クラウドファンディングを通じてエンジェル投資を行う仕組みです。プロジェクトによりますが、10万~50万円単位でベンチャー企業へ投資できます。投資家からすると、より多くの企業の情報をスピーディに集められ、手間をかけずに投資できるメリットがあります。

エンジェル投資家への税制優遇も!ベンチャー企業の倒産もカバー

ベンチャー企業の支援をした際の税制上の優遇措置(エンジェル税制)も整ってきています。具体的なエンジェル税制の中身としては、次の2つの優遇措置から選べます。

●選択A:投資したとき
●選択B:所有する株を売却したとき

上記のうち「選択A:投資したとき」は、次の計算式の額をその年の総所得から控除できます。「Aの計算式:ベンチャー企業への投資額-2,000円」。一方の「B:所有する株を売却したとき」を選択した場合は、ベンチャー企業への投資額(全額)をその年の他の株式譲渡益から控除できるという仕組みです。いずれにしても、うまく使えば大きな節税効果があります。

エンジェル投資家は、ベンチャー企業の倒産で投資した全額を失うリスクも抱えています。しかし、エンジェル税制には、この一部分をカバーする機能もあります。例えば、取得したベンチャー企業の株が売却損になった場合や、投資したベンチャー企業が破産・解散した場合は、翌年以降3年間の範囲で株式譲渡益と相殺できます。

マッチングサービスとエンジェル税制により、ベンチャー企業への投資家は身近な存在になりつつあります。興味のある方は、まずは情報収集からはじめてみてください。エンジェル税制のくわしい内容はこちらの中小企業庁公式サイトで確認できます。

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