2018.12.19
資産運用

「ポイント投資」最前線 Tポイント、楽天スーパーポイント、dポイント、WALLETポイント……各社の動き

(写真=Daniel Krason/Shutterstock.com)
(写真=Daniel Krason/Shutterstock.com)
ショッピングなどで得たポイントを活用して気軽に投資がはじめられる「ポイント投資」。国内の有力ポイントサービス各社が相次いで参入し、一気に盛り上がりを見せています。一方、ポイント投資といっても、各社でサービス内容や戦略は異なります。ご自身にフィットしそうなポイント投資を見つけてみませんか?

ポイント投資には大きく2種類ある


具体的なサービス内容に触れる前に、「ポイント投資の基本」を軽く押さえておきましょう。ポイント投資には、「現金運用型」と「ポイント運用型」の2種類があります。「現金運用型」の利用の流れは次の通りです。
  •  ポイント→現金化→資産運用→現金で受取可
    これに対して、「ポイント運用型」はポイントサービスの枠組みの中で完結する仕組みです。次のような流れになります。
     
  • ポイント→金融商品に連動→ポイント利用
    頻繁に使っている(あるいは、将来も使い続けそうな)サービスならポイント運用型でも問題ありません。しかし、ほとんど使わないサービスならいくらポイントが増えてもメリットが小さい可能性もあります。この点に留意して、どのポイント投資を積極利用するべきか、しっかり考えましょう。

■主要ポイントサービスの「ポイント投資」の動きは?


次に、国内の有力ポイントサービス各社の動きを紹介します。
  • Tポイント
  • 楽天スーパーポイント
  • dポイント(NTTドコモ)
  • WALLETポイント(KDDI)
●Tポイント
2018年10月30日、「Tポイント」が翌年春からポイント投資に参入することをカルチュア・コンビニエンス・クラブ(以下、CCC)が発表。約6,788万人以上の年間利用者を有するメガポイントサービスの新たな展開ということで注目が集まりました。Tポイントがパートナーに選んだのは、インターネット証券で最大手のSBI証券です。(SBI証券95%、CCC5%の比率で子会社を設立)

Tポイントは20代の約8割をカバーするといわれています。この協業が軌道にのれば「若い世代の個人投資家」重視といわれるSBI証券の強力な新規開拓ルートとなるでしょう。具体的なサービス内容としては、SBI証券の口座を開設して、Tカード情報をリンクさせるというステップを踏むことで、ポイント投資がはじめられるスキームを予定。このリンクの誘導をいかにスムーズに行えるかがサービス拡大の鍵を握りそうです。

●楽天スーパーポイント
楽天は「現金運用型」の代表です。楽天市場や楽天トラベルなどで貯めたポイントを金融商品の運用にあてられます。換算レートは「1ポイント=1円」、楽天証券とほぼ同じ金融商品からセレクト可能。約2,600本以上の投資信託で利用できます。これらの充実した内容は、グループ会社に証券会社を抱える楽天ならではといえます。

2018年9月30日からはNISAの利用も可能になったことを発表。グループ企業のアドバンテージを活かして、さらなる先行者利益の獲得を目指しています。

●dポイント(NTTドコモ)
楽天のように証券会社をグループに持つ企業を別にすれば、投資サービスのノウハウとシステムを持つパートナーの存在が欠かせません。どのようなパートナーと組むかは、ポイント投資サービスの成否を握っています。NTTドコモが選んだパートナーは、ロボアドバイザーによる資産運用を展開する株式会社お金のデザイン。

2013年に創業したベンチャー企業と NTTドコモのタッグによって、どんな相乗効果が生まれるかが期待されます。NTTドコモが提供するdポイントは「ポイント連動型」の代表です。ポイントを運用ポイントに変換すると、投資信託の基準価格と連動する仕組みです。大きな特徴は、リスクの異なる2コースが用意されている点。株式投資中心の「アクティブコース」と、債権投資中心の「バランスコース」から選べます。

●WALLETポイント(KDDI)
ベンチャー企業と組んだNTTドコモと対極的な戦略をとったKDDI。同社のポイント投資の提携先は、老舗の大和証券でした。2018年2月には、KDDIと大和証券グループ本社の共同出資でKDDIアセットマネジメントを設立。リスクの違う4種の投資信託をユーザーが選べる仕組みを提供しています。さらに、同年10月には「iDeCo(個人型確定拠出年金)」の参入を発表し、ポイント×資産運用の親和性を強化しています。

ポイント投資が2019年以降の金融経済のトレンドに?

2017~2018年は、国内の有力ポイントサービス各社が「ポイント投資」をスタートさせる転換期となりました。2019年以降、事業の本格化により利用者の急増が予想され、「ポイント投資」が金融経済のトレンドになりそうです。そのため、ポイント投資がさまざまな場で話題になる機会も増えるはずです。まずは、ビギナー投資家も、ベテラン投資家もさまざまなポイント投資を実際に体験して、「どのポイント投資の使い勝手がよいか」「将来、可能性があるポイント投資はどれか」を見極めてみてください。
 

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