2018.10.30
資産運用

今、20~30代の間で「自動家計簿」が盛り上がっているワケ。まずは投資の第1歩

(写真=SFIO CRACHO/Shutterstock.com)
(写真=SFIO CRACHO/Shutterstock.com)
若い世代に急速に広がっている自動家計簿サービス。その代表が「マネーフォワード」で利用者数は2018年5月時点で650万人を突破しています。主婦の使うツールだった家計簿が、若い世代に人気の理由は「節約×資産運用」というキーワードにありました。今回は、このサービスが圧倒的な支持を得ている背景を解説します。

ユニセックスで利用されている「マネーフォワード」

はじめに、このサービスは「本当に若い世代に支持されているのか」を確認します。「マネーフォワード」が発表している2016年1月の自社調べのデータによると、このサービスをもっとも利用している世代は20代~30代。この世代だけで全体の約60%を占めています。完全に「マネーフォワード=若い世代のためのツール」といってよいでしょう。

さらに、男女比では男性が占める割合が52%と「女性よりも男性の方が多い」という結果になっています。これまで女性、とりわけ主婦に使われることの多かった家計簿とは一線を画していることがわかります。若い世代に支持されていて、男女を問わず利用されているマネーフォワードは、従来の家計簿とはまったく違う価値を持った存在なのです。

若い世代は節約と資産運用をセットで考えている

従来の家計簿になくて、マネーフォワードが持っている新しい価値とは「節約×資産運用」です。マネーフォワードはメディアでは便宜上「家計簿アプリ」と紹介されることが多いですが、正式には「自動家計簿・資産管理サービス」です。単なる使い勝手のよい家計簿アプリということではありません。このサービスを使ってムダをなくし、「節約したお金で資産運用をしよう」という思想が若い世代に支持されているのです。

若い世代は、将来の不安から資産運用に強い興味を持っています。「若い世代の将来不安→資産運用への興味→家計見直し」といった社会背景の中で、マネーフォワードは支持を広げているのです。これを裏づけるように、2015年に行った自社のユーザーアンケートでは下記のような回答があります。
Q.「マネーフォワードを始めてからどんな行動の変化がありましたか」

A.1位:節約を心がけるようになった
2位:資産形成について考えるようになった

マネーフォワードの利用で節約できる平均額は月1万~2万円

マネーフォワードを使ったことのない方の中には、「本当にアプリだけで節約ができるのか?」と疑問に思う方もいるかもしれません。2015年に3,000名超のユーザーを対象に実施した自社調べのアンケートによれば、節約できた平均金額は1万~2万円前後です。(下記参照)仮に月収20万~30万円とすると、この節約効果は少なくないものといえます。
  • 全利用者  月当たり1万1,642円を節約
  • プレミアム会員 月当たり2万223円を節約
この節約したお金を同社提供の自動貯金アプリ「しらたま」などと連携させることで、効率的、かつ、生活を楽しみながら資産運用していくことを推奨するのが提供企業のスタンスです。機能面では、多くの金融機関やサービスと連携し、あらゆる出費を食費や光熱費といったカテゴリに自動分類。それをグラフ化することで、家計内容を瞬間的に確認できます。自分が「何に」「いくらを」使っているかを可視化することで、生活における改善点も見えてきます。効率的にお金を貯めることは資産運用の第一歩です。余剰資金が貯まってくれば、次のステップとして資産を運用する流れも見えてきます。マネーフォワードの具体的な機能については、下記にわかりやすくまとめられています。

企業としても注目していきたい「マネーフォワード」

最後に、サービス提供企業についても簡単に触れておきます。サービス名と同じ社名の「株式会社マネーフォワード」が設立したのは2012年5月です。ソニーやマネックス証券を経て起業した社長の辻庸介氏が、その人に必要なお金の「目標値と現在の差分を埋めるためのツール」として開発したのがマネーフォワードです。

同社の事業の柱は、個人向けの「マネーフォワード」と法人向けの「MFクラウドシリーズ」。サービスもさることながら、2017年9月29日に東証マザーズに上場するなど、提供企業の成長可能性も期待されています。サービスのみならず、企業としての「マネーフォワード」にも注目する価値がありそうです。

【オススメ記事】
資産運用で結果を出したいなら、本業の労働に集中すべき理由とは
日本人の平均的な生涯所得、生涯支出と資産運用が重要な理由
公務員こそ資産運用を積極的にするべき理由
老後の住まいの選択肢、リバースモーゲージの現状
何から投資を始める?株式投資と投資信託 手間とコストとリターン等を紹介

PREV 日本人の平均的な生涯所得、生涯支出と資産運用が重要な理由
NEXT メリットの多いNISAですが、デメリットもきちんと理解しておこう

関連記事Related Stories